Allegro の人権に関する方針

Allegro MicroSystems はその力強く多様な分化を通じ、以前より国際的な人権の尊重に熱心に取り組んでいます。この方針をさらに強化し展開、実践するのに必要な監督業務は Allegro の経営陣と取締役会が行います。

一般的な定義では、人権とは万人が生まれながらにして持つとされる基本的自由を言います。世界人権宣言 (www.un.org/en/documents/udhr) では誰しも差別を受けることなく尊厳と尊重、平等をもって扱われなければならないという考えが強調されており、これが Allegro の企業文化の指針となっています。そのため、Allegro では従業員や顧客、株主、サプライヤー、ベンダーをはじめ当社事業の展開の場である地域社会を含むすべての利害関係者を尊厳と尊重、平等を持って扱うとともに、利害関係者らにも他者に対し同様の扱いをするよう求めています。

Allegro では、人権の向上は企業が自ら築き上げる文化を通じて、また従業員やその他利害関係者に対する扱いや運営管理・商売のやり方を通じて、自らの生活の場、労働の場、奉仕の場である地域社会への貢献をもって実現されるという概念を信奉しています。人権に対する Allegro の揺るぎないコミットメントはそれらの各領域で反映されています。

人権プログラム

Allegro の人権尊重の根底にあるのは、当社の行動の基盤となる企業文化と基本的価値観です。Allegro では当社従業員をはじめ、顧客、株主、サプライヤー、ベンダーの従業員の各人が成功を収められるような企業文化の促進に努めています。Allegro の基本的価値観として、「グローバルな協働」、「お客様の期待を上回る価値の創造」、「目的あるイノベーション」、「信頼関係に基づくエンパワメント」、「卓越した達成基準」、「タイムリーなソリューションの開発」が挙げられます。

この方針と連動し、Allegro のビジネス行動規範および倫理規定、地球市民に関する方針、サプライヤー行動規範、ベンダー行動規範には、世界各地における Allegro の事業展開の方法と Allegro の取引先に求められる期待事項が具体的に規定されています。各方針は、万人が生まれながらにして持つ基本的自由の確保に対する Allegro の熱心な取り組みを反映し、実行に移すためのものです。特に注目すべきことは、前述の各方針に下記の条項が盛り込まれている点です。

他者に対する敬意:

Allegro は従業員の権利を尊重し大切にしており、従業員がそれぞれの手腕を発揮し最大限の可能性を実現できるような安全かつ受容力のある職場環境の提供に努めます。また、従業員の人権の擁護と向上に積極的に取り組み、従業員を敬意と尊厳をもって扱います。当社は、誰もが自由に賛辞を送り合い貢献し、建設的な方法で組織や事業を批評することのできる理想の職場でありたいと願っています。文化や社会的習慣という点で世界は多様です。Allegro はそうした違いを尊重し受け入れます。

Allegro では、保護対象である個人の特質に基づく雇用差別を容認しておらず、同一職種同一賃金の実践に努めます。女性や少数民族、性的少数者の権利の擁護も含め、差別やハラスメント、報復行為のない職場環境の提供に懸命に取り組みます。

Allegro はこれら価値観の実践を従業員だけでなく、競合他社や顧客、パートナー、サプライヤー、ベンダーを含む当社取引先の各社にも求めます。Allegro は労働組合を結成する、または労働組合に加入したり加入しない従業員の権利を尊重します。これには、組合および団体交渉の自由の権利も含まれます。

Allegro の従業員は適正な労働条件と水準以上の賃金、妥当な労働時間数で働くという権利を保有します。Allegro は児童労働や強制労働、人身売買を一切容認しません。

Allegro は従業員およびその家族の健康と福祉全般を目的に、水準以上の医療給付とその他福利厚生の提供に努めます。

Allegro は、障害または宗教的信仰、妊娠出産 (それに関連する諸条件) 等の理由で便宜の取り計らいが必要な者には、条件を満たしている場合に相応の便宜を提供することに努めます。

Allegro は従業員ならびに請負業者、顧客、サプライヤー、その他訪問者の安全衛生を確保する方法で、当社施設を管理し製造業務を行います。

Allegro は個人情報を預けてくださっている従業員およびビジネス パートナーのプライバシーを守ります。Allegro は個人情報保護に関する具体的な方針を設けており、個人情報の収集・使用・共有には万全を期し、これを適切な方法で、かつ当社の約束および法的義務に準拠した方法で (一般データ保護規則 (GDPR) で規定されている欧州連合市民の要件および当社事業の展開地にある同様のプライバシー関連の法令、データ保護法令で規定されている要件に準拠) 行います。

当社のサプライチェーン

Allegro は物品・サービスの調達に関連し、倫理およびビジネス行動の両方において高水準を維持することに全力で取り組んでいます。そのため、サプライヤーの扱いには敬意と誠実さを持つとともに、Allegro の事業目標の達成を支えてくれる各社の良きパートナーとなることに熱心に取り組んでいます。

Allegro はまた同様の価値観の採用と集団としての人権擁護のコミットメントをサプライヤーにも呼びかけており、サプライヤーに当社のサプライヤー行動規範とそれに関連する諸条件の遵守を求めています。同行動規範にはその他の主要な条項として、倫理および誠実さ、労働および雇用慣行、人権擁護、持続可能性、多様性および受容性に関する要件も規定されており、当社のサプライヤーは労働安全衛生基準および賃金・労働時間に関する現地法で定められている労働者の権利など、当社サプライチェーン内で働く労働者の権利擁護を義務付けられています。同行動規範は強制労働、児童労働、人身売買の使用を一切禁止しています。Allegro は当社のサプライヤー行動規範を通じて、紛争鉱石調達のリスクを最低限に留めるよう尽力しています。本方針は、Allegro の製品には武装勢力に直接または間接的に資金を供給したり恩恵を与える紛争鉱石を含まないという当社の期待事項が明確に示されています。

供給契約を締結する前に Allegro は潜在サプライヤーに対しデュー デリジェンスを実施し、当社要件への適合力の有無を評価します。それに加え、契約内容の履行中にはサプライヤー側の履行状況を監視します。Allegro は当社サプライチェーン内における人権問題やその他の労働慣行問題を深刻に受け止めます。必要であれば、不正行為の疑いを調査の上、契約解除を含む妥当な是正措置を講じることがあります。

当社のプログラムおよび製品

Allegro は当社製品の設計、開発、製造、提供、供給に関連し、倫理およびビジネス行動の両方において高水準を維持することに全力で取り組んでいます。

製品のライフサイクル全体を通して Allegro は、潜在リスク (技術的な問題、品質、法的要件、財務的な考慮点、履行義務に関するリスク以外に人権侵害のリスクから Allegro の風評、持続可能性、長期的価値に対するリスクなどまで) を検討します。また、潜在リスクの評価も実施し、最善の製品設計・製造方法や製品の販売対象者、どのような状況で販売すべきかなどを判断します。Allegro は時がたつにつれ製品の利用方法が変わったり想定外の利用方法が生まれる可能性に留意しています。

Allegro は、米国政府によって取引を禁止されている顧客や国への輸出・取引・製品販売を避けるため、確固たるプロセスおよび手順を確立しています。さらには、製品の開発契約または製造契約を締結する際には、強固な継続的改善プロセスに従いリスクと機会の両方を事前に検討します。

私たちの地域社会

良き企業市民であるための極めて重要な要素のひとつとして、人々の生活の場であり Allegro の事業展開の場でもある地域社会に住む人々の生活の改善への貢献が挙げられます。Allegro は地域や国、国際レベルのさまざまな取り組みを支えるために資金やその他支援を提供するなど、当社の事業展開の場である地域社会への投資に努めています。現在は次のような取り組みを実施しています。

  • 年に 1 度の奨学金制度を通じ、従業員の子女を対象とした教育支援を実施。奨学金の対象者として認められた学生には 4 年間一律の金銭的支援を提供。
  • マッチング ギフト プログラム (米国に拠点を置き条件を満たす非営利の慈善団体や教育機関への金銭的支援提供を従業員に奨励するプログラム)。Allegro は、条件を満たす寄付額の 100% を各従業員につき年間上限 5,000 ドルまでマッチング。
  • Dollars for Doers プログラム (条件を満たす非営利組織での就業時間外のボランティア活動を従業員に奨励するプログラムで、ボランティア活動に費やした合計時間に応じて金額の異なる助成金が各種用意されている)。
  • ボランティア グループ主催のコミュニティ イベントのスポンサー (従業員は非営利組織を支援しつつ交流を深められる)。
  • 主に STEM 関連 (ロボティクス チーム) の、特に当社従業員とその子供たちが関与しているグループ活動/イベント用に予算を確保。
  • 個人的な健康および福祉関連のその他多様な活動に対する支援の要求を申し出るよう従業員を奨励。

環境

Allegro は製造業務だけでなく当社事業運営のあらゆる業務を環境に責任を持った方法で適用法の法的要件のすべてに準拠し行うことに尽力しています。Allegro は当社が残す環境フットプリントの削減ならびに廃棄物の削減、乏しい天然資源の当社による使用量の削減、環境保全に向け、自社目標を設定します。

また、当社製品の製造プロセスの設計・開発上発生し得る環境に対する潜在的影響の低減にも努めています。

先を見越してあらゆる手を尽くし環境に対する影響を管理し、Allegro の製品および事業の持続可能性の向上に引き続き取り組んでいくことは、Allegro 自らをはじめその従業員や株主、地元の地域社会にとり重要です。

誠実さに対する当社のコミットメント

誠実さに対する Allegro のコミットメントは当社文化の柱そして当社が取るあらゆる行動の基盤となるものです。Allegro では、株主の皆様に対する責任履行上、従業員が正しい行動を取り Allegro に長期的な成功をもたらすための権限を付与されていると感じるようなオープンで受容力があり倫理的な職場環境の継続的な提供に努めています。Allegro は、価値観と目標を追求し、常に正当な理由から正しい行動を取ろうとする精神を高く評価します。

トレーニングとコミュニケーション

効果的なトレーニングとコミュニケーションは Allegro の人権プログラムの成功に極めて重要です。Allegro では全従業員を対象に人権プログラムの各種要素について年次トレーニングを提供しています。本方針に記載されている各方針および手順に従い、リーダーと従業員を対象に本人の役割および責任に基づきさらに的を絞ったトレーニングも提供しています。Allegro は人権の重要性と、尊重と尊厳、平等の基本原則について従業員に周知徹底します。このメッセージは社内コミュニケーションやリーダーからのメッセージ、ウェブサイト、職場の掲示板などを通じて配信されます。

報告、調査、是正措置

本方針の違反があったと信ずる者は、適切なスーパーバイザーまたは Allegro 法務部門、Allegro 人事部門を含む、連絡経路として定着した手段を通じて報告してください。そのような報告手段が有効でないまたは非現実的である場合は、以下の手段を使用して匿名で報告することも可能です。

(1) EthicsPoint リンク:https://secure.ethicspoint.com/domain/en/report_custom.asp?clientid=77629、または

(2) EthicPoint ホットライン: 米国の場合は AT&T ダイレクト コード +877-821-7508 を使用、その他の国は AT&T ダイレクト コード (次のリンクから入手可: http://www.business.att.com/bt/access.jsp) にかけた上で AT&T ダイレクト コード +877-821-7508 を使用 (米国外からの通話は 2 段階プロセス)。

違反の疑いが報告された場合には調査が行われ、また、容疑が立証されると是正措置が取られます。Allegro は本方針の違反の疑いに関し、誠意を持って懸念を提起した者に対する報復行為を一切容認しません。

監督

Allegro は潜在的な人権侵害リスクとその深刻度、それに関連する緩和策の評価を定期的に実施します。また必要に応じて、評価の結果を当社の方針および手順に取り入れます。こうした取り組みの進捗状況は Allegro の継続的改善の一環として追跡されます。人権に対する Allegro のコミットメントの監督業務は、Allegro の取締役会と経営陣が行います。

評価

Allegro は上記コミットメントの遵守状況を評価する目的で、そうすることが適切と思われる場合には時期を問わず、監査や評価を実施することがあります。

署名、

Vineet Nargolwala

社長兼最高経営責任者 Vineet Nargolwala

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